2月13日(火) 晴れ
昨日は12時までオリンピックの中継をみてしまった。オリンピックなんて、といった感じはぬぐえなくもないのだが、政治の絡みや利権が優先することが印象を悪くしているので、参加する選手に罪もなく、あの厳寒の中で大変だという同情さえしてしまう。
沙羅ちゃんのジャンプ、結局最後の最後にメダルが決まるまで見てしまった。連休明けのせいか今日は市川から事務所まで一時間半かかってしまった。午前中、読売新聞の取材。平塚女史と昼食をとって、事務所に戻り今週の会議をしていたら、あっという間に五時になってしまった。今日も寒く、原稿が進まず少しイライラがつのる。
2月14日(水)晴れ
北陸、新潟は大雪、こちらは乾燥、日本列島のなんと幅広い気候なのか。
あんな雪が首都圏を襲ったら、といったことはないにしても、私などはまず雪国では住めないし住むことは叶わない。今年の冬は年のせいかとおもってしまうほど寒さが応える。
2月15日(木)晴れ
午後山口栄さんと富山の打ち合わせ。
最初、富山新聞から子守唄のコンサートが開始されたことを今ではなつかしく思い出す。
無我夢中だったのに子守唄に対しての情熱がみんなの中に膨らんでいた。
今年はあまりそれが感じられない。
時代も人工的環境が進めば進むほど虚しさが残るという時代になってしまった。
人間が何かを忘れ始めている。人生の意味に飢えているのかもしれない。
木下晋画伯が顔を出した。描くという作業も認められない時代がきたのだが、目的がはっきりしているのは「常に飢えているから」という開き直りのせいかも知れない。
2月16日(金)晴れ
久しぶりの定例会。
協会の二次的状態を話合う。
明日は西和賀への旅、旅支度は防寒専門、半纏を持参する。
2月17日(土)晴れ
新幹線の中でオリンピック羽生選手のフィギュアをアイパットで見る。
金メダルの瞬間はやはり興奮していた。
あっという間に北上につき、迎えの車に乗り、西和賀に近づくほどに吹雪も地吹雪に変わってきた。前方は全く煙のように見えない。
西和賀に着いたときはホッとしたのと、この雪国で暮らすには大変な忍耐がいると痛感した。すぐに懇親会、こじんまりした良い会だった。早めに部屋に戻り床に就く。
寒さが応えた。外は雪が深々とふりしきり、下から時々ドスンと音がする。
2月18日(日)
雪は2メートルを越えている
「子守唄コンサート」当日、わたしは西和賀旧沢内村の老人医療無料化、乳幼児死亡0という偉業を果たした「命の町」から子守唄を消さないでほしい、と挨拶した。
方言の読み聞かせや、子どもたちの朗読、不来方高校のコーラスの後、川口さん、稲村さんの子守唄を聴いていただいた。
雪は降りしきり、観客の動員が心配だったが、慣れているのか、皆さんおいでになり、涙を流してくださった。
「かねこもり」という御当地の子守唄を多くの人が唄ってくれたのはうれしかった。
僻地と呼べる豪雪地帯でのコンサートの意味は大いにあったと痛感。
北上より帰京。