11月2日(月)雨
髪をカットしたらすーすー襟元に風が当たり寒いといったらありゃしない。
たかが髪といえど防寒にもなるものなのだ。雨のせいか寒いせいもある。
長田先生から原稿の直しが来た。数日で長い原稿なおしをしてしまうパワーとはどんなものか、さすがというか超人的というか、恐れ入りました。
夜はめっきり冷える。霜月は陽があれば暖かく朝晩は冷えると決まってる。
11月3日(火)晴れ
小宮山母の法要の為、南千住の寺まで。
おわって多摩墓地まで墓参。
11月4日(水)晴れ
昼は晩夏のように暑い。
今日は原荘介さんのコンサート渋谷の白寿ホールまで出かける。
白寿ホールのなんと素晴らしいことか。
終わって藤原社長、徳永夫妻、清水さん、阿部さんなどと飲む。
観客が高齢者で占められているので、何となく寂しい気がしたが、今のイベントの動員は本当に難しい。
スマホですべてが手に入るといったうえ、わざわざ足を運んでいくということが億劫だという人も多い。でもスポーツにはあんなに大勢の観客数があんなに、と思ったらスポーツには博打の部分と観客とのふれあう感覚がたまらないのだそうだ。
機械の奴隷となっているように思うのだがはたしてこれでいいのかしら。
11月5日(木)晴れ
昼に北海道から久保さん来訪、大塚さんを交えて昼食。三時から教材の打ち合わせ会合。
6人なので「たい焼き」をお茶菓子に買いに行く。行列になっているので待つこと20分、そうまでして買うものか、ふと思ってしまった。
教材の絵が全部出来上がったそう、うれしい。画家の渡辺さんからうれしい仕事だったとわざわざ電話をいただいた。
11月6日(金)晴れ
教材の音楽の録音日一日目、幡ヶ谷のスタジオまで。
幡ヶ谷へ降りたのは久しぶり、とてもいい商店街があり、そこの一角にスタジオがある。
雨宮さん子供を連れてきてくれた。
子供の録音はとても難しいが、眠くなってしまった次女がとうとうぐずってダウン。
孫に慣れていたはずがとても人様の子供の面倒はくたびれる。雨宮さん、なおこさん、それにピアノの長谷川さんとみんなで音をつくっていく。
私は5時になって岩倉さんと交代。夕暮れのにぎやかな商店街のぬくもりの中を歩いているととても懐かしかった。こんな生活感のあふれた小さな店がならんでいる商店街が子供の頃を思い出させるからだ。柔らかな下仁田ネギを三本百円で、インゲン一袋八十円を四袋求める。威勢のいいおばさんが「いまね、ここを女の子二人とお母さんが唄を歌って通っていったのよ」と話している。きっと雨宮さん親子だったのではないかと、うれしくなってしまった。町の井戸端会議にそんな話が出るなんて、まったくいい商店街だ。