1月13日〔火〕晴れ
午前中東京駅八重洲ホテルにてもず唱平さんと打合せ。
もず先生と著作権の話をする。
熊本の松岡忠明さんよりなんとも素晴らしいくろもじの流木芸術品をたくさん頂き、一つ一つの手のぬくもりを確かめて皆で眺め入ってしまった。
自然をエコと言う単なる言葉だけではなく、見直さなくてはいけないとしみじみ思う。
今年もあっという間に過ぎていく。
高知の安岡さんに連絡、彼女は必死に高知での子守唄の普及に動いてくださっている。
しばらく部屋の掃除がお留守になっていたので掃除、夜中になって台所で白菜10玉、塩漬けにする。
1月14日〔水〕晴れ
民族音楽協会の理事会。大阪から則武理事長、三浦さんもおいでくださって賑やかに始まった。初めて白寿ホールの原 昭邦理事長もお見えになり、その品のある笑顔が印象的だった。
私は昨日から寒気がする。明日は大事な旅の始まり、子守唄教室の新年会を欠席して早々に帰宅する。旅の準備。このごろ全く眠れない、気づくと一時間毎に起きている。年のせいかしら。
1月15日〔木〕曇り
新幹線にて新潟まで講演に行く。
なんと何と、新潟は雪の予報を裏切って薄日の射す温かな天気。
寒い寒いと脅されてまるで雪だるまのように着膨れてきたのが悔やまれる。なんといっても体が重い。保育士さんの集まり、講演をみなさん本当に良く聴いて下さったのに感謝。
おいしいお茶を優しい雛菊の柄のティーカップでいただいた。この会の結束の固さと皆さんの暖かい心を感じたのは言うまでもない。
こんな時間をありがたいと思う。
今日は日帰り。
1月16日〔金〕晴れ
今日から長崎、ANAにて長崎空港まで。
ブリックホールにて明日のリハーサルの後、町をぶらつく。大浦慶の碑を観にいく。長崎の町はなんだか自分とは縁が深いように感じるのは何故だろうか。
夜、市川森一先生、日本放送作家協会の香取、高谷両氏、住友生命の久保田、澤両氏と一緒に中華街まで。帰りしな本屋に寄り、また一杯、その後眠りに着く。
1月17日〔土〕晴れ
早くにブリックホールにいく。
子育て支援の会を5カ所もやっているという今日、金子知事のお出ましを頂き、お忙しいスケジュールにもかかわらず、最後までご覧いただいたのは何より光栄。
17年間、子育て、少子化、虐待とさんざん取り組んできた問題はまだ何も解決せず、はっきりした光明も見えていないと言う話を、以前に小林登先生から伺った。そんな中での住友生命健康財団様の応援はとてもありがたいし、使命感を感じる。
決してコンサートだけではないというのが日本子守唄協会の姿勢だ。
昨年お亡くなりになった名誉理事の松永伍一先生が示された、命に響く論樂性を伝えるという目標が活動の指針となっている。
午前中で終わり打ち上げに、懇親会。長崎大学篠原先生と生徒さん、生命尊重の梅野さん一家、少し離れているのに流木芸術家の松岡さんがまた新しい作品をたくさん届けてくださった。
旅先で多くの方に囲まれることの幸せを感じる。夕刻帰京。
1月18日〔日〕晴れ
少し寒さも緩んだ。
11時の東武鉄道で栃木まで。
宮田章司師匠と合流して子どもと一緒にわらべうたのワークショップ。
江戸の子どものくらしの話と、路地に遊んだ子どもたちのわらべうたを教え話す。
物売りとして江戸の生活を彩っていた声が会場に響くと、親も子もめをきらきらさせていた。「唐土のとり」という七草の唄は、悪鳥を追い払うという行事、昔から鳥が病原菌を運んでくるというのはあったのだ。鳥が来ないようにとんとんまな板を叩く、音を立てて七草を刻む意味を話す。終わって実行委員の皆様と懇親、こうした会が地域に根付くことの意義を感じる。子どもの褒め方のうまさを宮田師匠から教わった。
さすがに連続の旅は疲れた。