6月23日〔月〕曇り
田井二郎さんと久しぶりに食事をする。
田井さんは清酒「月丸」をつくっている八王子の酒造会社の跡継ぎ、ダンディで文化には理解の深い社長さん。もろもろの歴史を感じる。西麻布の料理屋で会食。
このごろ感じること、なぜ話をしている最中に料理の説明が入るのか、あれは店の親切というより無神経。
6月24日〔火〕晴れ
久しぶりに快晴、夏の香りがする。
引越しの準備に追われる。
6月25日〔水〕曇り
午前中、茨城県庁子ども家庭課の皆さんと打ち合わせ。
諏訪理事来訪、明日の総会の打ち合わせ。
18時より、「歌い伝える 日本の唱歌」のリハーサル。
アカペラ・コーラスグループSoft Voice(ソフトボイス)の皆さんの歌声に圧倒される。唱歌の意味が伝わってきた。若人の初々しさ、あどけなさも加味して新鮮な感じがする。
皆さんのおかげで安心が出来る。それにしてもこのスタジオでの仕事はこれで終わり、結局なんだったの、この月日は、といった無常観にとりつかれる。
6月26日〔木〕曇り
陽気はちょっと薄ら寒い。
15時から総会。皆さんの好意あふれるご意見や助言を頂く。
全くくじけそうになっていただけに、人のぬくもりを痛感、ついでにどっと疲れが出る。
「こもりうた」・・・この唄にどれほどの力があるか、をどうやって皆に伝えていったらよいのか、又考える。
6月27日〔金〕雨
明日のイベントの準備。導眠薬にて早く就寝。
6月28日〔土〕晴れ
「歌い伝える 日本の唱歌」の公演。
昼に江戸東京博物館ホールに入る。今日は満杯の入り。
藍川由美さんの唱歌の講義に観客の皆様が大きな声で歌ってくださったのにはびっくり。
川口京子さん、ソフトボイスの皆さん、稲村なおこさん、松原健之さん、それぞれの持つ素晴らしさがでて、大好評だった。唱歌はこれが第一弾、以後公演し続けたいと思っている。終わって協会スタジオにて打ち上げ。この大きなスタジオも今日が最後。
高い家賃はちょっと重い、身をスリムにしたいとつくづく思った。松永伍一先生の死は私にとって大きな教訓となった。決して若くない、その使命感を本当に受け継いでいけるのか、時にくじけそうになる。哀しいような時の流れを、しみじみ感じている。