5月19日〔月〕晴れ
午前中、自宅の引越し。さすがに足に来たようだ。
若い日、何としても自分の家が欲しかった。
浅草橋の家がなくなり、私には実家というものが無くなった。その苦い経験と寂しさが今でも時々夢に出る。娘たちのためにも私が生きている間は足腰伸ばせる母の家というのを持ちたかった。が、とうとう叶わぬ夢となりそうだ。
町も変った、人も時勢も、時には自分の理想さえも打ち砕かれる。
二度と戻らないと判っていても、年と疲労にはどうにも打ち勝つ力が無い。
5月20日〔火〕晴れ
南会津から渡部副町長、宍戸氏来訪。
5月21日〔水〕晴れ
江東区役所へ。虐待防止の企画の打ち合わせ。
5月22日〔木〕晴れ
栃木市の子ども会の企画打ち合わせ
5月23日〔金〕晴れ
山口巌さんの「伝承教室」。祭りが近づき,笛や太鼓の音が弾んできたようだ。
5月24日〔土〕晴れ
いのちふるさと講座、中山恭子さん。まさに才色兼備とは彼女のような人に当てはまる。
やんわりとしかし、実に確実に自分の考えを明確に示してくれた。
拉致というあるまじき行為に対しての国家のありよう、責任の取り方、人間のありようについて正直に真摯に語られた。中央アジアでの経験から、日本と日本人がどう扱われているか、から判りやすく入っていったのに感服、皆、拉致問題をもう一度考えることとなったはずだ。風化、虚偽報道、画策という動きの中をどう中山さんが乗り切っていけるのか、終わった後、応援したいと受講生と皆で話した。
午後は石川英輔氏、江戸博士。5年前より、なんだかスマートになり、軽快になった感じ。楽しい江戸の話というのに先生自身の生きる姿勢が痛快であった。いい年のとり方をなさっているという感じがした。
5月25日〔日〕晴れ
孫集合、少し会わないとすっかり大きくなっている。
皆ですき焼きをする。何にも考えない極楽の時間だ。