この会は、近年ますます増えている子どもの虐待や苛め、親子間のあいだに起こる事件や殺人に、大人である私達もけして無関心ではなくそれぞれの立場から【親子の絆を考える会】に賛同し、協力し、よりよい家庭や社会を作ることにさまざまに力を発揮していただこうという主旨で2004年に作られたものです。(順不同)
自己制御できない少年達による凶悪事件があとをたたない。親による虐待と無関心。
彼らの多くが、親に愛されたという実感を持てない子供たちである。生まれてこなければ良かったと思っているからこそ、自分の命はもちろん、他人の命を尊さも感じられないのだ。しかも、リストラ、過労死、自殺・・・と、少年達の親の世代も汲々としているのが実状である。人の命を軽んじ、効率ばかりを重んじる名ばかりの構造改革によって、社会のひずみはますます弱い方へ押し寄せていく。
この国の方向性を変えない限り、少年達の“復讐”はますます増えつづけるのではないか。
ジャーナリスト 大谷昭宏