○ 新連載「唄いつぐ」6日スタート
エピソードでつづる子守唄
【1面】
「母から子へ、そして孫へ」と唄い継がれてきた子守唄を、今また見つめ直したい。そんな願いをこめて、産経新聞では六日から長期連載企画「唄いつぐ」をオピニオン面で始めます。「日本子守唄協会」(西舘好子代表)の協力を得て、各界の著名人が週替わりで登場。月曜から三〜五回、子守唄にまつわるさまざまなエピソードをつづってもらいます。
子守唄は縄文時代から存在し、その数も国内だけで五千にのぼります。
唄いやすく、覚えやすい子守唄は、「三つ子の魂百まで」のことわざ通り、無意識に心の中に静かに記憶されます。
最近では親から胎児、幼児への唄い聴かせが、脳の活性化につながるという科学の面からも研究が進み、注目されています。
家庭や学校教育のあり方が問われている今こそ、子守唄を思いだし、親子のきずな、“人間の原点”を見つめ直したいと思います。
西舘代表は「人の心が冷やりと感じる昨今、心の復権が最も大切。子守唄は暮らしの中に眠っていた宝石です。取り出し、磨き、使うことでより輝き、心を豊かにしてくれることを多くの人に伝えたい」と、意気込みを語っています。