主催:NPO法人日本子守唄協会
子どもゆめ基金(独立行政法人国立青少年教育振興機構)助成活動
第一部 「思い出の中に母がいる」
お 話 母の思い出 藤村志保(女優)
母の力 浦井正明(東叡山寛永寺執事長)
対 談 藤村志保(女優) 浦井正明(東叡山寛永寺執事長)
第二部 いろりは語りの場です
眠りはお話しの世界が案内人です
伝承の中に私たちの心は育っていきました
語り部 西舘好子(日本子守唄協会理事長)
第三部 お茶の間、いろり、団欒からのメッセージ
母の唄 暮らしの歌 懐かしの歌
唄 川口京子(歌唄い)
ピアノ 長谷川芙佐子(ピアニスト)
− 出 演 −
浦井 正明(東叡山寛永寺執事長)
藤村 志保(女優)
西舘 好子(日本子守唄協会理事長)
川口 京子(歌唄い)
長谷川 芙佐子(ピアニスト)
出演者プロフィール
浦井正明 (うらい まさあき)
東叡山寛永寺執事長
寛永寺山内現龍院住職。台東区教育委員会委員長、台東区史編纂専門委員などを経て、現在、天台総務庁東京支庁長、天台宗典編纂所編纂委員、全日本仏教会評議員、(財)徳川記念財団理事、(財)芸術研究振興財団理事、(財)台東区芸術文化財団理事、東京国立博物館評議員など。多年の地方教育行政功労により平成16年文部科学大臣表彰。
藤村志保 (ふじむら しほ)
女優
神奈川県川崎市出身、フェリス女学院高等部卒業。昭和37年、大映映画島崎藤村の「破戒」で映画女優としてデビュー。亡き市川雷蔵の相手役として「忍びの者」「眠狂四郎」等多数の時代劇に出演。最近は「てるてる家族」「ねばる女」TBS「温泉へ行こう」等のテレビドラマや、舞台「父の詫び状」「冬の運動会」、映画は「カーテンコール」や「二人日和」等に出演。また、源氏物語や童話の朗読に積極的に取り組んでいる。地唄舞を亡き武原はんに師事、国立大劇場にてリサイタルを開いている。
西舘好子 (にしだて よしこ)
NPO法人日本子守唄協会理事長、遠野文化研究センター顧問
東京・浅草生まれ。1982 年劇団こまつ座主宰、演劇のプロデュースを手掛ける。1985 年、第20 回紀伊国屋演劇団体賞を受賞。1995 年スポーツニッポン文化大賞受賞。30 年に及ぶ演劇活動、DV、子供の虐待、女性問題への活動などを経て、2000 年日本子守唄協会設立。現在は女性史の一つともいえる子守唄に取り組んでいる。
川口京子 (かわぐち きょうこ)
歌手
子供の頃、歌手の上野耐之氏から歌を教わる。早稲田大学第二文学部中退。その後歌唄いになり、日本歌曲、童謡、唱歌、叙情歌、民謡、子守唄、などを中心にコンサート活動をしている。これまでに「北原白秋を唄う」「野口雨情を唄う」「日本の唱歌」といったテーマでソロコンサートを行う。1999年度日本童謡賞特別賞受賞。
長谷川芙佐子 (はせがわ ふさこ)
ピアノ
国立音楽大学ピアノ科卒業。童謡歌手、声楽、器楽、合唱の伴奏者として、数多くの演奏会、放送、レコーディングに演奏、編曲で参加。テレビ朝日「題名の無い音楽会」「北原白秋童謡フェスティバル」、日本童謡協会およびテレビ朝日主催「全国童謡歌唱コンクール」の公式ピアニスト、ほか。クラシックからポップス、民謡などオールラウンドプレーヤーとして活躍中。
伝承子守唄交流体験活動
「母のいた風景」 深川小劇場
撮影:日本子守唄協会
第一部「思い出の中に母がいる」
日本子守唄協会 副理事長 藤村 志保さんが戦後、子供の頃のお母様の思い出、お亡くなりになってから感じる母の大きさ、愛情の深さ、存在の大きさ、感謝の気持ちをお話になりました。
東叡山寛永寺 浦井 正明さんが現在と過去の母親像の違いをお話し下さいました。
昔は母親だけでなく地域社会の協力の元、子育てをすることがめずらしくなかった。近年は核家族化が進み、母親と子どもだけというコミュニケーションの中で、子供のストレスから「いじめ問題」が起きている。いじめ防止には地域社会の協力が必要と話されました。
対談 副理事長 藤村 志保さん 浦井 正明さん
「子育てはお腹の中に子供が宿っている時から始まっている」。現代社会における子育ての難しさやその対処について、子守唄の大切さ等、さまざまなお話をしてくださいました。
第二部「いろりは語りの場です。眠りはお話し
の世界が案内人です。伝承の中に私たちの心は
育っていきました」
亡くなって知る母の姿など、母を偲ぶ話から、どうして子守唄を伝承するのか、その価値について話しました。女性は最初から母性があるのではなく、子育てをしていく中で母性を育てる。母性を作るのが子守唄であり、子守唄は女の本性を菩薩にするといった、子守唄とお母さんの関係性についてお話しました。
途中、青木新門様から日本子守唄協会を激励するメッセージを、また、江村様・橋本様から頂いた根付やとんぼを会場の皆様にプレゼントする一幕も。
西舘理事長が作詞された「お母さんと僕」をウクレレ仲間の方々と演奏しました。
第三部「お茶の間、いろり、団欒からのメッセ
ージ」母の唄、暮らしの歌、懐かしい歌
川口京子さんが、江戸の子守唄、ちゃめこの一日、お母さん、など懐かしい子守唄から暮らしの歌を熱唱しました。
最後に「ゆうやけこやけ」を出演者と会場の皆さん一緒に歌ってお別れしました。
ご来場くださいました皆さま、本当に有難うございました。日本子守唄協会はこれからも子守唄の伝承を通して、子育て中のお母さんを応援し、児童虐待防止、復興支援活動を続けてまいります。