主催:遠野市
NPO法人日本子守唄協会
助成:公益財団法人放送文化基金
− プログラム −
日本絵本会議「絵本ってなあに」
・司 会 赤坂憲雄(遠野文化研究センター所長)
・お 話 「絵本と動物たち」中川志郎(財団法人日本動物愛護協
会理事長)
「絵本館の意義」 土田陽一(射水市大島絵本館)
「現代の絵本事情」 赤木かん子(児童文学評論家)
「未来の絵本」 石戸奈々子(デジタルえほん作家)
「遠野生まれの木の絵本」 もくもく絵本研究所
「民話のふるさとの手作り紙芝居」 グループわらべ
復興に向けて、遠野の里から子ども夢宣言 〜昔話と子守唄〜
・対 談 青木新門(詩人・作家)
西舘好子(日本子守唄協会理事長)
・お 話 「つららの坊や」(作:青木新門)
常田富士男(俳優)
・遠野の昔話
土淵小学校子ども語り部
綾織小学校子ども語り部
小友小学校子ども語り部
・遠野のわらべ歌
遠野少年少女合唱隊
・ミニコンサート
綾乃ひびき(歌手)
・みんなで一緒に歌いましょう
山口 栄(作曲家)
− 出演者 −
赤坂憲雄 <あかさか のりお> 民俗学者
東京大学文学部卒業、学習院大学文学部教授。遠野文化研究センター所長。東北学を提唱、確立したことで有名。東北文化研究センター設立後、1999 年『東北学』(作品社)を創刊。2004 年より第2 期季刊『東北学』(柏書房)の刊行が開始されている。また、『津軽学』『盛岡学』『村山学』『会津学』『仙台学』の5誌が、それぞれの地域の編集社より刊行されている。2007 年『岡本太郎の見た日本』でドゥマゴ文学賞受賞(選考委員・荒川洋治)、2008 年同書で芸術選奨文部科学大臣賞(評論等部門)受賞。
中川志郎 <なかがわ しろう>
1930 年茨城県生まれ。宇都宮大学獣医専攻科卒。都立多摩動物公園長、都立上野動物園長、(財)東京動物園協会理事長、茨城県自然博物館長を歴任。1998 年より(財)日本動物愛護協会理事長に就任、WWF ジャパン理事、国立科学博物館評議員等を兼務し現在に至る。「著書」:動物園学ことはじめ(玉川大学出版部)、動物考(未来社)、動物愛情学(朝日新聞社)、動物たちの昭和史(太陽企画出版社)、動物から教わったこと(アスペクト社)、動物と私の交響曲(東京新聞出版局)、スージーの贈りもの(海竜社)他
赤木かん子 <あかぎ かんこ> 児童文学評論家
長野県松本市生まれ、千葉育ち。法政大学英文学科卒業。1984 年に、子どもの頃に読んでタイトルや作者名を忘れてしまった本を探し出す「本の探偵」として本の世界にデビュー。以来、子どもの本や文化の紹介、ミステリーの紹介・書評などで活躍している。
石戸奈々子 <いしど ななこ> デジタルえほん作家
株式会社デジタルえほん代表取締役社長/特定非営利活動法人CANVAS 理事長。東京大学工学部卒業後、マサチューセッツ工科大学メディアラボ客員研究員を経て、子ども向け創造・表現活動を推進する NPO『CANVAS』を設立、副理事長に就任。産官学連携による子ども向けワークショップの開発とその全国普及に取り組む。実行委員長を務める子ども向けワークショップの博覧会『ワークショップコレクション』は、2 日間で74,000 人を動員する。2011 年に株式会社デジタルえほんを設立し、デジタルえほん作家としてデジタルえほんの企画・制作に取り組む。そらママとしても活動中。
土田陽一 <つちだ よういち> 射水市大島絵本館 事務局長
富山県砺波市出身、平成6 年より 射水市大島絵本館に勤務、管理業務、企画業務、CG ワークショップ、イベント事業、出前講座などに携わる。現在は、出前講座やイベントで得た、絵本体験の面白さ、そして自分自身が子育てに直面して学んだ体験などを講演している。
西舘好子 <にしだて よしこ>
NPO法人日本子守唄協会理事長、遠野文化研究センター顧問/東京・浅草生まれ。1982 年劇団こまつ座主宰、演劇のプロデュースを手掛ける。1985 年、第20 回紀伊国屋演劇団体賞を受賞。1995 年スポーツニッポン文化大賞受賞。30 年に及ぶ演劇活動、DV、子供の虐待、女性問題への活動などを経て、2000 年日本子守唄協会設立。現在は女性史の一つともいえる子守唄に取り組んでいる。
青木新門 <あおき しんもん> 詩人・作家
1937年富山県入善町生まれ。早稲田大学中退後、飲食店経営の傍らで文学を志す。現在は、冠婚葬祭会社の専務取締役を経て監査役に就く。1993年葬式現場の体験を著した『納棺夫日記』がベストセラーとなり全国的に注目を浴びる。2004 年度北日本新聞社文化功労賞受賞。2009年『納棺夫日記』を原作とした映画「おくりびと」が第81回アカデミー賞外国映画賞受賞。
常田富士男 <ときた ふじを> 俳優
長野県木島平村で生まれ、熊本県南小国町で育つ。高校卒業後上京し、黒澤明監督作品『天国と地獄』(1963 年・東宝)、『赤ひげ』(1965 年・東宝)に出演。1969 年に米倉斉加年と劇団青年劇場を結成。その独特の存在感から注目を集め、テレビドラマや映画などで活躍する。1975 年から放送された『まんが日本昔ばなし』に出演したことがきっかけで、現在は昔話の語り手としても活躍している。
綾乃ひびき <あやの ひびき> 歌手
童謡・唱歌、POPS、ミュージカルナンバーからオペラのアリアまでジャンルに捉われない幅広い音楽活動を展開。また、作詞のほか脚本・演出・構成などステージへの多角的取り組みに挑む。クラシック専門誌において、「その透徹で温かな響きは一聴に値する。」と評され、年齢やジャンルを越えたファン層を全国に広げている。
山口 栄 <やまぐち さかえ> 作曲家
国立音楽大学教育音楽科1類卒。岡本敏明、小山章三両氏に師事、在学中より地域の合唱団の指導に携わり、現在に至る。作曲においては、三木露風、佐藤義美、弘田龍太郎、各賞受賞。また、“そんなSL あったらいいな”(石原一輝・作詞)が小学3年生音楽教科書に採用される。(社)日本音楽著作権協会会員
復興に向けて、遠野の里から 子ども夢宣言
〜 昔話と子守唄 〜
撮影:日本子守唄協会
開会に当たりまして遠野市長・本田敏秋氏からご挨拶をい
ただきました。
西舘理事長が今回の開催の目的についてお話しました。
青木新門さんに登場していただき、ご紹介する西舘理事長。
青木さんはこのたびの大震災を踏まえて、生と死について
お話して下さいました。
遠野文化研究センター所長の赤坂憲雄さんが文化の復興に
ついてお話されました。
俳優の常田富士男さんが青木新門著の童話「つららの坊や」
を朗読しました。
土淵小学校、綾織小学校、小友小学校の子ども語り部のみ
なさんが、遠野に伝わる昔話をしてくださいました。
遠野少年少女合唱隊に皆さんが遠野に伝わるわらべ唄「で
んびひっこめ 鼻おがれ」等5曲を歌ってくださいました。
綾乃ひびきさんが「江戸の子守唄」などの子守唄を歌って
くださいました。
綾乃ひびきさんと山口栄さんがデュエットで地元岩手のゆ
かりの曲を歌って下さいました。
最後に出演者と会場の皆さん一緒に歌ってお別れしました。
お客様とお話しする西舘理事長。ご来場くださいまして皆
さま、本当に有難うございました。日本子守唄協会はこれか
らも復興支援活動を続けてまいります。