東日本大震災復興支援活動
2011年12月10日
南相馬市立石神第一小学校からのお便り
御 礼
謹啓 師走の候、ますますご壮健のこととお喜び申し上げます。
過日は、本校においでいただきますとともに、スポーツドリンクの支援について呼びかけていただき誠に有り難うございました。お陰様で、たくさんの方々からご寄贈いただき、熱中症対策や遠足等の際の飲料として有効に使わせていただきました。重ねて御礼申し上げます。
さて、このたびの東日本大震災並びに福島原発事故に際しましては、日本国内はもとより、国外からも心温まる励ましのメッセージや支援物資などを賜りました。それらのお心遣いに対して感謝の気持ちを伝えようと、この度、児童会が中心となって、ビデオレターを制作いたしました。内容や撮影状態は未熟なものですが、子どもたちの感謝の気持ちやこれからたくましく成長していこうとする決意を少しでも感じ取っていただけましたなら幸いです。
なお、ビデオの最後には、本校五年生女子と本校職員で作詞・作曲したオリジナル曲が収録されております。子どもたちの気持ちが歌詞にいっぱい詰まった曲ですので、情景を想像いただきながらご鑑賞ください。
ちなみに本校は、去る十一月二十一日に授業場所を前川原体育館から南相馬市立鹿島中学校内の仮設校舎に移し、新たな学校生活をスタートさせました。前川原体育館のままでは、冬場の厳しい寒さを乗り切ることは困難で、前々から移転が計画されておりました。仮設校舎の完成が予定より遅れたものの、冬の到来を前にぎりぎりで移転を完了することができました。
前川原体育館での学校生活は、運営する面ではやりやすかったのですが、とても学習に集中できるような環境ではありませんでした。しかし、仮設校舎内は防音効果が高く、大型エアコンで暖も十分とれますので、やっと落ち着いた環境で授業を進めることができるようになりました。
とは言うものの、家庭科室や音楽室、理科室などの特別教室は備わっておりませんし、体育館も三つの中学校と共用しなければならないため、教育課程の完全実施にはまだまだ不十分な状態です。そのため、今月はじめ、石神地区にある三つの小中学校のPTAが協力し合い、自校での早期再開を求め、市長及び教育長に要望書を提出しました。今月中には明確な再開時期が示される予定です。おそらく、卒業式前(三月初旬)までには自校に戻って授業を再開できるような措置がとられるのではないでしょうか。そう期待したいものです。
最後になりましたが、私たち教職員一同は、これまでご支援くださいました多くの方々のお心遣いを深く心にとどめ、石神第一小学校の子どもたちが感謝の気持ちと郷土愛を忘れず、これからも続くであろう困難にたくましく立ち向かうことができるよう指導に努めて参る所存です。どうぞこれからも、石神第一小学校の子どもたち、南相馬市民さらには福島県民を温かく見守り応援くださいますようお願い申し上げますとともに、貴殿並び貴協会のますますのご発展をご祈念申し上げ御礼の言葉といたします。
敬白
平成二十三年十二月
福島県南相馬市立石神第一小学校長 但野真一
西舘 好子様
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西舘 好子様
こんにちは。
ぼくは福島県南相馬市立石神第一小学校6年の
三浦悠です。
今回、全国の学校や多くの方々から、たくさんの応援メッセージや励ましのお手紙、支援物資などをいただきました。本当にありがとうございます。
ぼくたちの学校は3月11日の大震災や放射能の影響で、本来の石神一小の校舎は使えず、体育館を借りて学校生活を送っています。また、外ではマスクをして活動しています。
しかし、みなさんからのあたたかいメッセージや支援物資をいただいたことで、こんなにたくさんの方々がぼくたちを心配してくださり、見守っていただいていることに感動し勇気づけられました。
そこで、ぼくたち石神一小児童会では、感謝の気持ちをこめて、ありがとうのメッセージをこめたビデオレターを作ることにしました。
上手なものではありませんが、ぼくたちの感謝の気持ちをどうぞ受け取ってください。
「南相馬市立石神第一小学校からのお便り」
『福島から伝えたい』
作詞:石神第一小学校児童会、門馬ミキ、小野智洋
作曲:小野智洋 <作:2011.10>
うれしいこと 泣きたいこと 楽しいこと 苦しいこと
いろんな気持ち 生きてるってこと 今日も僕らは 元気だよ
あなたは ひとりじゃないと そう言ってもらえた それだけで
僕たちは 歩き出せる さあ 空を見上げて
ああ はなれない はなれられない 福島を 守りたいから
ああ はなれない はなれられない 福島が 大好きだから
僕たちは生きていく 繋がってる だいじょうぶ
絆がある まえへ進もう 笑顔がある まえへ進もう
友だちはもう はなればなれで 教室も今は だれもいない
どこにいたって 負けないでほしい 今日も僕らは 元気だよ
あなたは ひとりじゃないと そう言ってもらえた それだけで
僕たちは 歩き出せる さあ 空を見上げて
ああ はなれない はなれられない 福島を 守りたいから
ああ はなれない はなれられない 福島が 大好きだから
僕たちは生きていく 繋がってる だいじょうぶ
絆がある まえへ進もう 笑顔がある まえへ進もう
世界中の 人たちが 僕たちを 想ってくれた
何かできないかって こころを 痛めてくれた
人って やさしいね 人って あったかいね
人って 泣けるんだね 人って 強いんだね
ああ お帰り ありがとう 福島で 伝えたいな
ああ はなれない はなれずに 福島を 始めるんだ
僕たちは生きていく 繋がってる だいじょうぶ
みんながいる まえへ進もう 世界中に みんながいる