忘れられない三月が今年も終わりました。
寒さに震えていた被災地の皆様は春の訪れをどれほど待ち望んでいることでしょう。
暖かな陽と、緑の風を感じる季節が一日も早く訪れる事を願うばかりです。
被災者の皆様に心からお見舞い申しあげます
私たちは、これまで「命を讃える」という仕事をしてまいりました。
無償の愛と慈悲をもって産み育てた母親たち。母のつぶやきの子守唄を伝え継いで今私たち一人一人が生きているという事を大切にしてまいりました。
未曾有の災害にあたり、突然に奪われた多くの命に対しての鎮魂を、またその哀しみを心に持ってまた歩き出す人たちへの勇気を、未来という子どもを抱え不安になっているお母さんたちに、それぞれの方にやすらぎをお届けしたいと、賛同者の皆様とこの公演を企画致しました。是非皆様お誘いの上お出かけ下さいませ。
お出かけの際、小さな灯火として、マスク、カイロ、梅干し、女性の下着、ガーゼ、粉ミルクの一つをご持参いただければ嬉しいです。
なお、当日の支援金は公表のうえ、今後被災の各地へ巡回します「やすらぎの歌とどけ隊」のキャラバン資金とさせていただきたく存じます。
一日も早く活動すべく頑張っていきますので、よろしくお願い致します。
平成23年4月
NPO法人 日本子守唄協会 理事長 西舘好子
会 長 小林 登
副会長 中川志郎
副会長 湯川れい子
東日本大震災 復興祈念コンサート
〜 幼い命に光を 〜 やすらぎの歌とどけ隊
撮影:日本子守唄協会
募金や支援物資にたくさんの人々がご協力してくださいました。
西舘理事長が4月8・9日気仙沼市・陸前高田市・遠野市に慰問に行った報告を交えてチャリティコンサート開催の挨拶をしました。
小林会長が日本子守唄協会の活動へのお力添えをご参加の皆さまにお願いしました。
湯川副会長が「やすらぎの歌とどけ隊」の目的と活動についてお話してくださいました。
日本子守唄協会盛岡支部長の赤坂みどりさんが岩手県での支援活動の報告をおこない、これからの皆さまの一層のご支援を訴えました。
4月8・9日に気仙沼市・陸前高田市を廻って来た、斎藤寿孝さんがハーモニカの演奏をしてくださいました。
詩人・松永伍一さんの「こもりうた」を朗読してくださる藤村志保さん。
自作の「ぽんちとちりん」を読み聞かせしてくださる志茂田景樹さん。
島崎藤村の詩「初恋」を歌って下さる源川瑠々子さん。
自らのエピソードを交えてお話ししてくださった、なべおさみさん。
ハレルヤシスターズのお二人が若さ溢れるステージを見せてくださいました。
湯川れい子さん作詞「きずな」を歌って下さる。湯川れい子&東京女性合唱団と亀淵友香&VOJAの皆さん。
チェルノブイリで被爆体験のあるナターシャ・グジーさんがバンドゥーラの弾き語りで美しい声を聞かせてくださいます。
歌手のすがわらやすのりさんが被災地への想いを込めて歌ってくださいました。
みんなで歌おうコーナーでは山口栄さんが楽しいやりとりをしながら会場の皆さまにもご一緒に歌っていただきました。
「座敷わらしの子守唄」を歌う、原荘介&アリエントの皆さん。
日本に古くから伝わる昔話を聞かせてくださる常田富士男さん。
チェレスタの心地良い音色にのせて童謡・唱歌を歌う、大村みのりさん。
着物姿で「富山の子守唄」を歌う、綾乃ひびきさん。
日本に古くから伝わる子守唄を歌う、稲村なおこさん。
「会津の子守唄」を歌う川口京子さん、伴奏は長谷川芙佐子さんです。
スケジュールを縫って駆けつけてくださったクミコさんが「INORI〜祈り〜」を歌ってくださいました。
最後に会場の皆さまとご一緒に「故郷」を歌って被災地への支援の第一歩を踏み出しました。