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　うちの御寮さんな　がらがら柿よ
　　見かけよけれど　渋ござる　ヨーイヨーイ
　うちの御寮さんの　行儀の悪さ
　　お櫃踏まえて　棚さがし　ヨーイヨーイ
　御寮よく聞け　旦那も聞けよ
　　守りを悪すりゃ　子にあたる　ヨーイヨーイ
　うちの御寮さんな　手ききでござる
　　夜着も布団も　丸洗い　ヨーイヨーイ
　うちの御寮さんな　御寮ぶりゃよいが
　　守りの仕着せは　まだできん　ヨーイヨーイ
　守り仕着せは　できるこたできた
　　豆のもるよな　浅黄縞　ヨーイヨーイ
　歌もうたいより　仕事もしよる
　　何が御寮さんの　気に入らぬ　ヨーイヨーイ

楽譜 歌詞 Ａ４縦 １頁

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「御寮さん」は奉公先の奥さん、「がらがら柿」は渋柿、「豆のもるよな　浅黄縞」は、豆がもるような安物の着物のこと。「私はこうして子守唄を歌いながら、一生懸命子どもの面倒を見ているのに、どうして気に入ってもらえないのかしら」といった内容だが、あまり陰惨さは感じられない。子守唄の中には、物悲しい旋律や歌詞のものが多いが、この唄は明るく陽気なものになっている。大正の終わりごろからお座敷歌として歌われるようになり、その後同系統の子守唄をさらに吸収していって、広く筑前一帯に伝わっていった。

楽譜登録番号：SC2005092869
　　　登録年：2005年10月1日
　　　作品名：博多の子守歌
　　　採集地：福岡県　福岡市
　　　　採譜：町田嘉章

参考資料
　『日本わらべ歌全集２３上』福岡のわらべ歌
　「子守唄」の謎　懐かしい調べに秘められた意味
　うたってよ子守唄　あの日あの時 母のぬくもり