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　ねんねんころりの　やぐらの子
　やぐらのお守りは　どこへいた
　あの山こえて　里へいた
　里のみやげに　何もろた
　でんでん太鼓に　笙の笛
　それをもろうて　何にする
　吹いたりたたいたり　して遊ぶ
　ねんねんころりや　おころりや
　その子が十五に　なったなら
　屋敷を開いて　倉たてて
　倉の回りに　松植えて
　松の木陰で　昼寝する
　ねんねんころりよ　おころりよ

楽譜 歌詞 Ａ４縦 ２頁

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もとは「江戸の子守唄」の類歌と思われるが、後半部分に楽天的とも言われる土地柄が反映されている。この時代、十五歳といえば男子は元服、一人前の大人とみなされる。「やぐらの子」であれば、親の跡を継いで、城の高台から見張り番の仕事をしなければならない。だが、この唄の坊やは、屋敷を建ててもらって、松の木陰で昼寝をするという、暢気な暮らしぶりが歌われている。

楽譜登録番号：SC2005092865
　　　登録年：2005年10月1日
　　　作品名：ねんねんころりの
　　　採集地：愛媛県　西条市中之池
　　　　採譜：岩井正浩

参考資料
　『日本わらべ歌全集２１』愛媛・香川のわらべ歌
　「子守唄」の謎　懐かしい調べに秘められた意味