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　沖に見えるは　いか採り舟か
　　さぞや寒かろよ　冷たかろ　ヨーイヨイ
　嫁に行くなら　西町はおよし
　　のぼりくだりのよ　水かつぎ　ヨーイヨイ
　早く日が暮れ　はや夜が明けて
　　三月二日がよ　来ればよい　ヨーイヨイ
　三月二日も　近寄りました
　　旦那おかみさんもよ　お世話さま　ヨーイヨイ
　お世話さまとは　言いたいけれど
　　長々みじめによ　あいました　ヨーイヨイ
　子守り叱んなんな　子守りはだいじ
　　子守り叱ればよ　子にあたる　ヨーイヨイ
　子守りゃ楽なようで　してみりゃつらい
　　子守り叱ればよ　子にあたる　ヨーイヨイ

楽譜 歌詞 Ａ４縦 １頁

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相模湾に面した海側、相模の国などに伝わる子守唄。
嫁にいくなら西町は水汲みの労働がきついので、やめなさい――という歌詞で、14歳で奉公に出された子守娘や嫁いだ娘の苦労を歌った守子唄ともとれる内容になっている。

楽譜登録番号：SC2005092805
　　　登録年：2005年10月1日
　　　作品名：いか採り舟の歌
　　　採集地：神奈川県　逗子市小坪
　　　　　　　（ずしし・こつぼ）
　　　　採譜：斎藤紀子

参考資料
　『日本わらべ歌全集８』埼玉・神奈川のわらべ歌
　「子守唄」の謎　懐かしい調べに秘められた意味